ayU tokiO

6/21 最近の話

御茶ノ水のライブハウスに誘われてayU tokiOのライブ。久しぶりにアコギでやって楽しかった。

御茶ノ水は高校生の頃から長いこと通った思い出が多い町。
2011年の震災の時も御茶ノ水の飲食店でアルバイトをしてた。
その日一緒に働いてた学生の女の子が淡々と出入り口の自動ドアの電源を落として開け放ち、お客さんに声かけをして回っていた。
僕はそれをしつこく揺れる店の中で感心して眺めてた。あの子、今どうしてるかな。

表に出てギシギシ鳴るガラス張りのビルを見上げて、建設現場のクレーンが落ちそうだと思っていたら近所の建物からみんなでヘルメットを被った団体が出てきた。
大泣きしてパニックになっている女の人を見て、「これは大変なことになった」とぼんやりと理解した。

頭の回転が遅く、言葉もない。
そういう当時の僕が、ちゃんと自分の言葉を手に入れて、曲に乗っけて、歌って、誰かに何かが伝わる、という想像はとても出来なかったけど、
しばらくしたら僕が書いた曲を好きだと言ってくれる人が現れて、自分がやっているライブハウスに出てくれと言ってくれる様になった。なかなかすごいことだ。

結局「恋する団地」はやらなかったけど、代わりに「米農家の娘だから」を歌った。
御茶ノ水に通っていた頃にアコギを弾いて作った歌だ。懐かしい気持ちになった。
10年前はもう大分昔のことだ。
時間が経って変わるものが色々あった。言葉を得てから知ったものはきっと変わりやすいものだ。
最近、変わらないものがどういうものなのかがわかってきた気がする。そっちを大事にしようと思う。

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