5月 大・シーサー博


8月 中・シーサー博 (マーケットイベント『みちくさ』内にて)
11月 小・シーサー博 (カセットのリリースパーティ)
全部終わって一週間経ちました。今日は11/18。
ここまで何をやっていたのか、自分なりに言葉にできる気がしています。
まずそのことに安心しています。
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『大・シーサー博』って何だったの 2(中)
ここからは前回↑の続きであり、最後の話です。
ここからは前回↑の続きであり、最後の話です。
前回話した通り、
ファンシーとトロピカルを軸に、緩やかに色んな人が集合することを目指した「大・シーサー博」でした。

大・シーサー博 フライヤー画像
5月のイベントではday1をマーケットイベント、day2をライブイベントに。
まなっちゃんとの話し合いで「イベントに先行してトロピカル・ハイサイから一曲リリースを」ということで、沖縄80sヒッツである「肝がなさ節」をカバーすることになりこちらも敢行。
オリジナルの「肝がなさ節」の音源に使われているウィンドチャイムの音色はおそらくROLANDのTR727のものなんじゃないかな、と思っています。興味深いです。
まなっちゃんはウクレレを弾き、僕はオムニコード(という電子楽器)の音を入れることにこだわりました。
この辺りのごちゃっと感がトロピカル・ハイサイというホストバンドの肝だった様に思います。
オムニコードは「ファンシー電子楽器」の代表格です。
そして、この楽器は繰り返しの多い曲にはうってつけの楽器です。
結局、使用したのはちむがなさ節の一曲のみにとどまりましたが使えてよかったです。
歌詞をまなっちゃんに意訳してもらうアイデアは僕やまちこやありりからの提案、素敵な歌詞を仕上げてくれました。
というわけで今回のイベントのパイロットソングです。
どうぞ聴いてください。
沖縄ファンの方はたくさんいると思うのですが、いろんな人と沖縄の話をしているとどの辺りを愛しているのかが本当に人それぞれだなと感じます。
とても興味深いのですが割愛します。
まなっちゃんの場合は「全部あるから」とのことです。
彼女の感性もとても興味深いなと思います。
day2でのトロピカル・ハイサイのライブの内容をライブカセットテープとして音源化するのはCOMPLEXが音楽レーベルだから当然っちゃ当然という感じの流れで行いました。今回の要の一つです。
レコーディングは僕のスタジオ「日野音楽室第Ⅲ」にて行いました。
すごい速さでレコーディングは進みました。
ライブ音源はカセットテープのみ収録ですが、スタジオテイクはサブスクにもありますので良かったら聞いてみてください。
ayU tokiOの曲をまなっちゃんが歌ったり、まなっちゃんの曲を僕、まちこを加えて演奏するのも楽しかったです。
ちなみにスタジオテイクは森達彦さんがミックス、ライブテイクは僕がミックスをしています。
森さんにミックスをお願いするのもライブテイクを僕がミックスするのも大きな楽しみとなっていました。
イベントから派生して、グッズ要素を持たせつつもしっかりしたものを作る。というのは楽しいです。ちゃんと良いものができたと思います。
どうぞ聴いてください。
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どうぞ買ってください。
展示のシーサー作品は人気投票を行い、一番人気シーサーはカセットテープのジャケットにするということでした。
総票数187票の中から結果的にまちこの作品が選ばれましたが、それも手弁当のイベントらしくこれはこれで良かったかなと思います。
投票結果までの様子をまとめた映像1↑
みちくさ・中・シーサー博 フライヤー画像
レコーディングの様子をまとめた映像2↑
カセットリリースイベント フライヤー画像
改めて、一連のイベントに参加してくれた全員に感謝しています。
カセットテープも無事にリリース出来て、そこまでたどり着けて良かったです。🙇
ありがとうございました。大変でしたが楽しかったです♨︎
完了までに時間をかけるデザインのイベントは大変だと痛感しましたが、音楽を軸にしたおかげでどうにかなったかなと思います。
そんなわけでこのカセットテープは自分にとってお宝テープとなりました。苦労話は割愛。
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それでは、2023年のまとめに入っていこうと思います。
このイベントの周辺で僕は「言葉」「情報」「寂しさ」などいろいろ考えを巡らせていましたが、
最後の最後、大体のことが回収出来たかなと思います。
ごく小さな規模での気づきですが、自分にとって音楽活動、レーベル活動やイベント開催とセットで大事なことだったのでお話ししたいと思います。
主に永原真夏との共催ということにフォーカスをして話をしようと思います。
まなっちゃんとは、このイベントをやっていくのと並行して、
永原真夏としてリリースした「この木を切らないで」という曲ではアレンジ〜録音とミックスで、
まなっちゃんがありりとやっている音沙汰というユニットのアルバムのレコーディングでは録音とミックスで、
それぞれ関わらせてもらいました。
この一年色んな音楽制作の携わり方をさせてもらうことで彼女のことが少しずつ分かっていきました。
貴重な機会をくれたまなっちゃんにとても感謝しています。
彼女の音楽との関わり方は僕とはだいぶ違っている様に思いますが、
一緒に音楽を作る時間の中で、何度か自分なりに共感を得る体験をしました。
まなっちゃんが、言葉にして話すよりもずっと大きな気持ちを音楽の中に詰め込んでいる瞬間を何度か見た気がします。それをとても良いなと思いました。
レコーディングの際、ありりが丁寧にピアノを弾いてその後まなっちゃんが歌を入れるのを心待ちにしている姿(実際、いろんな支度を行っていました。)は、なんとも言い難い愛らしさがあり、とても良いなと思いました。
「待っているピアノ」を弾いていたのだ と、まなっちゃんが歌うときになって気付かされました。このレコーディングはとてもよかった。
この瞬間の理解が僕の勘違いであったとしても、それもやっぱり双方向的というかコミュニケーション的なんだと思います。
なんというか、これはこれでとても良いことなんだと思います。
そして、これこそ自分が最も大事にしたい愉しみの一つなんです。
まなっちゃんとありりの二人の間にはほんのりと高揚感が漂いつつも、大した言葉を交わすわけでもなく、良い感じでした。
この気分の良さに触れるためだけに自分はこの先も音楽を続けるのだと確信しました。
そんなわけで、自分としてもとても良い録音になっただろうと満足していた彼女達の曲が先日のイベントの中で披露されたとき、トロピカル・ハイサイのバンドメンバー(ayU tokiOのメンバーでもある)が感激している様子を見て、嬉しく思いました。
言葉での説明よりも明快な気持ちのやり取りは確かにあって、そのことをコミュニケーションと呼びたいです。
この時の誤解こそCOMPLEXの考える「多様性」の正体であり、これを許容する気持ちを持つことがCOMPLEXの全ての指針です。
同じ気持ちを持つ可能性のある人を仲間とし、この先もこうやって探して、繋げて、大事に守っていきたいです。
最終的に、この確認に至ったことが大・シーサー博というイベントを開催したことの大きな成果だったのだろうと思います。
全てを当初思っていた「バランス」の通りに行えていたかというと全然そんなことなかったし、
ここまで話した通り、そもそもやっていくうちに自分の考えがわかっていくことも多かったし、常に課題を抱えているCOMPLEXの活動はなかなか骨が折れます。
特に、今後は長期間に渡るイベントをやる際は要注意です。
しかし、気を長く、緩やかに、自分のペースで今後も楽しくやっていきたいと思いますので、
またどこかで見かけたら温かい目で見守っていただけたら嬉しいです。
ありがとうございました!!!
完
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